「運び屋」The Mule クリント・イーストウッド レビュー、5月30日の誕生日を祝う。

The Mule review

生ませてきた以上は、必ず寿命が来る。

生まれてきた理由も本人には分からないが、自分で手を下すのでないなら、寿命が尽きる年齢も勿論わからない。

日本では、年金は、65歳からの支給になっているが、60歳からもらうこともできる。65歳からもらう額の30%が減額になる。2024年4月からは、減額率は24%になるという。

働ける人は、65歳まで働いて年金の満額を受け取ることができるのだが、さらに年金の受け取りを伸ばすと、年金額が上がる仕組みとなっている。元気のある人は、65歳以降にもらって年金額を挙げる方法もある。

今の日本は、65歳からの年金の受給が最も多いと言われている。死ぬ年齢が分かるなら、もらう年も決められる訳であるが、65歳で死んでしまい、年金を全く受け取らずに死んでしまうことがあることは否定することは出来ない。

The Mule (2019年3月8日、上映)を観た。監督、制作、主演はあの、クリント・イーストウッドである。クリント・イーストウッドは、1930年5月30日の生まれなので、現在、91歳である。この作品、The Mule は、邦題は「運び屋」と訳されていた。アメリカのスラングらしい。

当時、89歳の彼の役は、家族を顧みず、仕事に打ち込んだ挙句、住んでいた家も抵当に入れられてしまう。

その彼に舞い込んできた仕事が麻薬の運び屋である。仕事は、物を運ぶだけ。大本は危険なのでそのような仕事を自ら行わず、依頼するという訳である。

実際起こった、90歳の運び屋の事件をもとに脚色したらしい。

彼には、仕事をするたびに多額の現金が入ってくる。

別れた奥さんの最後も見とることはできた。

失った家族からの信頼も得ることができた。

前科もスピード違反もない、老人には警察を欺く格好の仕事であったと思う。

クリント・イーストウッドのセリフは、ユーモアを忘れないセリフ回しで、90歳の身なりにしては、元気であふれていると思われた。

いずれ、逮捕される時がやってくるが、彼は家族との信頼を取り戻して自ら罪を認めて終わる。

90歳まで私自身は生きられるとは思えないのであるが、もし90歳になり与えられる仕事がなんであろうとも、行うかもしれないと感じた。

クリント・イーストウッドの誕生日が迫っている。5月30日で91歳となる。また、新作、Cry Macho の公開も迫っている。

あの往年の大スターは今でも健在なのである。

もちろん、彼には年金など必要ないと思われるのであるが。

The Mule review

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竹 慎一郎

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