僕は舟には乗らない。

「この世の果て」の中で、鈴木保奈美(マリア)が、三上博史(士郎)に質問する。

この世が滅んで舟があります。あなたは何を選びますか?

士郎は記憶喪失で病院に入院している時、病室を訪れたマリアが質問する。

「僕は舟には乗らない。」

マリアも士郎もこの先どう生きれば良いのか分からない状態である。

行き場を失った2人には希望の文字は見えない。

「私もよ。」マリアはそう言い、病院の窓を割って2人は雨の中に飛び出していく。

士郎は名ピアニストだが、彼はマリアと生きることを決心するのは、ドラマが更に進んで行く時だが、2人の運命はこの時すでに決まっていたのかもしれない。

私たち、ドラマの影響を受けすぎなんじゃない?

そう、私たちはこの世の果ての中にドラマ通りに進んで行くことになる。

不治の病を抱えた彼女と、研究者崩れの予備校講師の私のドラマは、この世の果てになぞったように、今思うと感じられる。

「僕は舟には乗らない。」

私は、どこかで舟に乗って彼女と離れていくことになる。

舟に乗らなかったら多分もうこの世にいないだろう。

でも、その方が良かったかもしれない。

それは分からない。

今でも分からない。

舟に乗って生きることを選んだのは正解だったのだろうか。

 

「この世の果て」は今ここでしか見られないようです。2週間はただなので、興味ある方にはおすすめします。

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竹 慎一郎

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