Pococha ポコチャ レビュー ライバーさんの決断 あふれ出る涙

Pococha Review

ポコチャという配信サービスを使い始めて、3ヵ月以上経った。この短い間であるがこのポコチャを通じていろいろなことを考えさせられた。

居場所がなくなった時、ネットカフェで一夜を眠れず過ごしたこともあったが、その時深夜まで配信してくれていたライバーさんから私は救われたことは間違いなかった。

私は、3つのファミリーに入っている。1K以上になるとファミリー枠に入り、特別に情報を貰うことができる。私は、無課金で見ているので無料で使っている。

申し訳ないことだが、そのためにBOXフリーで1日3~4人周り、コインをためている。BOXが開けばライバーさんにも特典があるようなので、還元はしなくともよいとは言われるが、多少申し訳ないと思ってしまう。

ファミリーに入っているライバーさんの1人、Mさんについて書こうと思う。Mさんは、事務所に入っていない。A帯位になると事務所に入って稼いでいる人も多いと聞くが、Mさんは縛られるのが嫌だからと事務所には入らないようだった。私はそんなMさんに魅かれたが、もうすでに多くのファンがいて、恐らく月に数万課金している人も多いように思われた。

私は、1K~3Kくらいが最高だったが、15Kや20K以上の人が高価なコインを投げて、Mさんが特別喜ぶ姿を見る度、もうここには自分の居場所はないと感じてどうしようと悩んだことがあった。

私は、ファミリーから自分で抜けた。でもフォローを外す勇気はなかった。ファミリーから抜けたことはMさんが分かっていたかどうかは分からないが、ファミリーを抜けた後でも配信を見にいったものだ。でも、コメントする勇気もなく、コインを1つ貰って無言で退出することもあった。

配信の中で、メーターを当てるクイズがあって、私はそのクイズに当たってしまったことが1度あった。たったの1Kのリスナーがそのクイズに当たるのは許せないリスナーさんもいたようだ。ファミリーに入っていない人に当たる資格はないと、後で言われていたと聞いたが、私はその時はファミリーに入っていたので、実はそのクイズに参加する資格はあったのだった。後日、そのリスナーさんは、ファミリー枠の中で、大変失礼なことを言ってしまって申し訳ないとわざわざ誤ってくれたこともあった。

私は新米のファミリーなので、そのクイズの重さが全く分かっていなかったが、それに多くの課金をして臨んでいる人の存在が分かり、大変恐縮したものだ。

ファミリーを抜けて、そのクイズが始まった。Mさんは私に突然話しかけた。竹さん、始まったわよ。私はもうファミリーではないからと答えた。Mさんは、ファミリーでなくとも参加できるわよ、と言ってくれたが私は見ているだけで参加はしなかった。

Mさんは、私がそのクイズで一番をとったことを覚えてくれていた。コメントは少なめにコインは投げて1Kになった。もう1度ファミリー申請しても良いかと聞いた。もちろんいいよ、とMさんは答えてくれて再びファミリーに入ることになった。

私は前から気になることがあった。それは、私は寝る前、眠剤を4つも飲んでいるとコメントした時、Mさんは、私もきつい時もあったけど、時間をかけて私も良くなったのよと言ったことだ。Mさんは、もしかしたら私と同じような病気を以前抱えていたのではないかと思うようになった。

体調が悪く突然お休みすることもあり、まだ良くなっていないのではないかと心配した。ファミリーさんたちもそのことは良く知っているようだったが、私はMさんに深く聞くことはなかった。Mさんは、私が寝る前に眠剤を飲んでいることはそれ以降覚えてくれているようだった。

昨日は、0時から大事な話があるとファミリーの枠にMさんの書き込みがあり、胸騒ぎがした。私は23時には眠剤を飲んでいたが、寝落ちすることもなく0時までBOX周りをしていた。

0時ちょうどに配信が始まった。普通は少し遅れるはずなのに。Mさんは、額を隠すこともなく、目も少し腫れているように思えた。予想通りだった。Mさんは、病院でポコチャを1が月辞めるように言われていることを涙ながらに話してくれた。Mさんは、配信で良く笑う。その笑顔は心からのものなのは明らかだと思えたので、私はMさんの病気は大したことはないと思っていたが、そうではなかった。配信の後、希死念慮が強く出るようになっていると聞き、私は涙を流して謝るMさんの姿から目を離すことはできなかった。

Mさんは、1か月お休みする。正直に言えば、1か月は短すぎるようにも思えた。この病気は、意欲をなくす病気だからだ。1か月後の再会を意欲に満ちて話してくれたので、Mさんの症状は比較的軽度なものだと感じた。

私も何とか生きなければならないと感じた。Mさんの姿に涙が止まらなかったが、元気な姿をまた見せてくれるのを今から楽しみにしている自分がいる。この病気は意欲をなくす病気なのだが、Mさんにまた再会できると思うと意欲が出てくるのを感じている。

Mさんに救われていたのは、私に他ならない。そしてファミリーの皆も私と同じ気持ちだと思う。

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竹 慎一郎

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