カナダ東部・セントローレンス川沿いに、フランス人が植民地として17世紀に築いた街「ケベック旧市街の歴史地区」
「ケベック旧市街の歴史地区」は、カナダ東部のケベック州にある、フランス人が植民地として17世紀に築いた街です。セントローレンス川沿いに位置し、ヨーロッパの中世の町並みを思わせる美しい建築物や街路が残されており、世界遺産にも登録されています。
この地区は、フランスとイギリスの植民地支配が交替した歴史を持ちます。1759年のプレストンポールの戦いでイギリス軍が勝利し、ケベックはイギリスの支配下に入りました。しかし、フランス人の文化や伝統が根付いていたため、今でもフランス語が公用語の一つとして使用されています。
歴史地区には、カトリックの聖堂や修道院、宮殿、市庁舎などがあり、フランス人によって建設された要塞も残されています。また、旧市街には多くのレストランやカフェ、ショップなどがあり、観光客にとっても人気のスポットです。
街は断崖に築かれ、崖の上の城壁に囲まれたアッパータウンと、崖の下の川沿いに広がるロウワータウンに分かれている?
ケベック市は、セントローレンス川岸に位置し、アッパータウンとロウワータウンの2つのエリアに分かれています。
アッパータウンは、断崖の上に位置する古い町並みで、城壁に囲まれています。この地区は、17世紀にフランス人植民者によって建設され、ヨーロッパの中世の町並みを思わせる建築物や街路が残されています。アッパータウンには、ケベック市庁舎や、カトリックの聖堂であるノートルダム大聖堂などがあり、歴史的な観光スポットとして知られています。
一方、ロウワータウンは、崖の下に広がる現代的な街並みで、セントローレンス川に面したレストランやショップ、博物館などがあります。また、ロウワータウンには、カナダの歴史を紹介する「カナダの文明博物館」や、フランスとイギリスの植民地支配の歴史を紹介する「ケベックの歴史博物館」などがあります。
星の形をした北米最大級の要塞?
ケベック市には、星型要塞があります。それは「シトール要塞」です。シトール要塞は、18世紀にフランス人によって建設された要塞で、当時の軍事的技術を反映して星形に設計されています。要塞の周囲は城壁で囲まれ、要塞内には兵舎や弾薬庫、食料庫、礼拝堂などがありました。また、要塞はカナダの歴史において、フランスとイギリスの激しい争奪戦の舞台となった場所でもあります。
現在、シトール要塞はカナダの国定史跡として、一般公開されています。要塞内には、カナダの軍事史に関する博物館や、17世紀のケベック市の生活や文化を紹介する博物館もあり、多くの観光客が訪れています。また、要塞内にあるチャンプ・ド・マーズ公園からは、ケベック市の素晴らしい景色を楽しむことができます。
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