ディズニーの原版ミッキーマウスとミニーマウスが来週、著作権の切れた公共財産(パブリックドメイン)に移行することになります。
これにより、クリエイターたちはこれらのキャラクターを使用して、新しいプロジェクトを自由に作成することができるようになります。
これまでディズニーによる著作権侵害の訴訟が多かったため、これは画期的な出来事となっています。ただし、後のバージョンのミッキーとミニーはまだ著作権に守られていて、ディズニーはミッキーを同社のグローバル大使として活躍させ続けると発表しています。
それ以外にも、D. H. Lawrenceの”Lady Chatterley’s Lover”やVirginia Woolfの”Orlando”、Agatha Christieの”The Mystery of the Blue Train”などの作品が2024年にパブリックドメインに入ります。また、ティガーが初めて登場する”Winnie-the-Pooh”の本も、著作権の切れた公共の財産となります。
過去数年にわたって、”The Great Gatsby”や”Metropolis”、”The Lodger”などの作品がパブリックドメインになり、これを基にした”ウィニー・ザ・プー:ブラッド・アンド・ハニー”といったホラー映画や、Netflixの”エノーラ・ホームズ”、ジェーン・オースティンや他の古典作品をパロディ化したシリーズの第一作となる”Pride and Prejudice and Zombies”などの新しいプロジェクトが生み出されています。
著作権の切れたキャラクターは、本、映画、音楽などあらゆる新しい作品に対してフェアユースとされます。 著作権がなくなると、クリエイターは自由に利用することが可能になるわけです。
また、過去にはミッキーマウスをめぐる訴訟があり、ディズニーはAir Piratesに対し著作権侵害で訴えて勝訴しました。彼らは1970年代のコミックで、性的描写や薬物使用をしているミッキーを描いていたのです。もし再びミッキーを描けば$190,000の罰金を科せられるという合意に至りました。
意外な事実として、パブリックドメインに入っても著作権に関する訴訟が全く起こらないわけではないという点が挙げられます。例えば、シャーロック・ホームズのような古いキャラクターでも、最初の作品がパブリックドメインに入った後であっても、Netflixが”Holmes”のポートレートについてアーサー・コナン・ドイルの遺産管理団体から訴えられたりしています。
ミッキーやミニーマウスの著作権が切れたら、どんな新しいプロジェクトが生まれるでしょうか?
ミッキーとミニーマウスの著作権が切れることで、クリエイターたちは著作権の制限なく、これらのキャラクターを使用した様々な新しいプロジェクトに取り組むことができるようになります。具体的には何が生まれるか予測は難しいですが、以下のようなプロジェクトが考えられます:
映画・アニメーション: ミッキーやミニーマウスを主役にした新たな物語や、既存の作品とクロスオーバーした映画やアニメーションシリーズ。
リトルーアドバンス: 伝統的な物語を現代風にアレンジするか、あるいは完全なパロディ作品としてリブートする。
文学作品: ミッキーとミニーマウスを主人公にした新たな小説や児童書、または彼らをモチーフとした詩集や短編集。
演劇・ミュージカル: 劇場でのライブアクションやミュージカルでの利用。
ゲーム: ビデオゲームやモバイルアプリ内での登場や、新たにデザインされたボードゲームやカードゲーム。
教育資材: 学校の教材や子供向けの教育プログラムにミッキーとミニーを取り入れる。
限定版アートワークや精巧なフィギュア: ミッキーやミニーの新たなアート作品の創出や、コレクター向けの商品開発。
ファッション: これらのキャラクターをモチーフにした服やアクセサリーなどのファッションアイテム。
ファン・コンテンツ: ファンアートやファンフィクションが法的制限なく、より広範囲で共有されるようになる。
しかし、実際にどのようなプロジェクトが生まれるかは、クリエイターの創造力と市場の需要、法律上の解釈などに大きく左右されます。また、ディズニーのような強力なブランドの場合、商標権など他の法律的保護が存在するため、使用においては引き続き注意が必要です。
どんなミッキーが登場することになるか楽しみですね!
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