旅行と言えば、みんな一緒、グループでの旅か家族での旅かを想像するだろう。
一人旅というと、何か思いつめた深刻な問題を忘れる旅と連想してしまう。
就職し、家族でも増えると一人旅が出来る可能性は0に近くになってしまうのではないだろうか。
大学生はお金はないが、時間はたっぷりある。
私はアルバイトでお金をため、青春18切符でとりあえず北に向かった。男の一人旅だ。
九州から東京に出てきて、行く所を決めるとなると、行ったこともない場所になるのは当然かも知れない。
とりあえず北に向かうことだけを考えて、出発した。
もちろん泊まる所も決めていない。
青森は太宰治の故郷でぜひ生家を見たかったが、結局は行けなかった。
青森の駅の近くにアーケードがあり、朝も早くから食べたマクドナルドは忘れられない。
札幌では北海道大学に行った。
北大生に間違えられるようにして校内を散策した。
函館から夜景もきれいだった。
TVや映画で有名になった富良野に行った時は、荒涼とした景色が電車の中で続き不安になったのを覚えている。
最北端は旭川だったと思う。
北海道に上陸したのはそれが初めてで、それ以降は北海道に行く機会などあるはずはない。
今は九州に帰ってきてますます遠くなった。
しかし、生きている限りは行けるかもしれない。やはり、生きなければいけない。
コメント