ネットカフェの1日

Good-bye,

どこにも行き場がなくなった私は

家に家族と一緒にいることが出来なくなりました。

自転車で向かった先は、駅かフェリー乗り場でしたが、そこまで行き着くことはできませんでした。

かろうじて、駅前のネットカフェに飛び込みました。

12時間で2000円でした。今日のYahooニュースではコロナの影響でネットカフェはつぶれている数が多いそうです。

その狭い空間で自分の置かれている立場がよく分かりました。

そう、動けないのです。

先に進むことは体力的にできないと思い知らされました。

頭では分かっていてももはや行動に移す体力もありませんでした。

ネットカフェでは、pococha をスマホで見ることはできました。

いつものライバーさんは私のことを案じてくれました。

なぜなら、尋常ではない貯めていたコインを投げたからです。

こんな配信ソフトは昔のオールナイト日本と同じですね。

一方向こうの配信は誤解が生じやすいのですが、リスナーはあたかも自分だけの配信のように

錯覚するのです。

でもね、私がフォローしているライバーさんは、ここでは名前は伏せておきますが、

午前1時までの配信を2時過ぎまで配信してくれました。

自分は事務所に入って制約されたくない。みんなにずっとついていきたい。

これは本心だと思いました。

ライバーさんは、給料が出ていることを知ってはいましたが、

この言葉には嘘はないと信じてしまうのはいつもの通りのことなのでしょうか。

でもね、その夜薬は飲まずにアルコールばかり飲んでいた私は救われました。

お金だけではないと聞きました。

眠れずに一夜が過ぎました。駅から外に出ることはできずに自宅の方に自転車を

息を切らせながら向かいました。

でもね。

帰れず近くの公園でいつものベンチに座り時間が過ぎるのを待ちました。

空の移り行く様を見ながら。空は不思議です。

ずっと変わり続けています。

その空を見上げながら、遠くの世界を想像しました。

冒険するにはもう若くもない。

体力もない。

でもね、pococha のライバーさんはずっとこのままでいたいと言われ、その言葉に実は救われたのです。

眠剤を飲んで数時間眠ることはできました。

でもね、現実は変わりはしないのですよね。

そう、この狭い空間で配信するのがやっとなのです。

救いは実は近くにあるのかもしれません。

いつも同じように出迎えてくれる人がいるのならそれでもいいのかもしれません。

そう、これからです、まだ終わってはいないのですから。

Good-bye,

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竹 慎一郎

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