菅野恵が、私の中に現れたのは偶然と言っていい。
寝る前に必ずyoutube を聞いていた。その曲は別に指定していた訳ではないが、毎晩同じ曲ばかり聞いていると、
必然的に同じ曲が初めに再生される。
その私のプレーリストの中に突然飛び込んできたのが菅野恵だった。
その知らない歌手は飛ばすことも出来たのだが、そのまま聞いてしまったことから私が彼女の曲を集中して聴くようになった訳である。
その曲は、平井堅の「瞳をとじて」だった。この曲は非常にキーが高く平井堅にしか歌えない曲だと思っていたのだが、彼女は淡々としかも優しく静かに心を込めて歌っていて、そのスタイルは今まで持っていた平井堅のイメージを覆すものであった。
ひよっとしたら私にも歌えるかもしれない等と思い、その歌声に魅了されるまでになる。
菅野恵のyoutube に何曲upされているのかは、HPを見てもはっきり分からないが3つのステージに分けられると思う。
1ststage: MVの形態をとる一般的なプロモーションビデオ。このスタイルは今でも様々は歌手やグループが採用しているスタイル。9年前の「運命の恋」、8年前の「The Challenger」7年前の「奇跡」、等である。彼女の顔ははっきり映し出されている。その顔は美人の方に入ると思う。
2nd stage: youtube が認知されるようになると、そのスタイルはこれまでのMVの形態ではなく、スタジオでの配信となる。3年前の福山雅治の「squall」 一青窈の「ハナミズキ」(ギターによる弾き語り)、長渕剛の「Close your eyes」
この頃はまだ今のスタイルではない。顔は全て見て取れる。表情はその顔全体から推し量ることが出来る。
3rd stage: 3年前のSMAPの「夜空ノムコウ」位から今のスタイルとなっているように思える。
場所は恐らくスタジオ。背景はブルー。ドライフラワーが左に2つ、右には小さな飾り。
上半身のみしか見えない。そして、コンデンサーマイクが彼女の顔半分を隠し歌っていて彼女の口は見えない。コンデンサーマイクから漏れ出る息遣い。少したれた目が印象的で、曲の間には静かに目は閉じられる。華奢な肩幅は強く抱きしめれば壊れそう。黒く短いショートヘア。茶髪の時代もあったが黒髪が彼女のスタイルには合っていると思う。まるで高校生と思われる位に飾り気はない。服装も白いシャツか、そのシャツに片側だけ羽織った服装。伴奏はピアノのみ。しかしピアノの音しか聞こえない。ピアノは音だけ。静かに曲を盛り上げるが決して目立っていない演奏。
この3rd stage が今の菅野恵のスタイルとして定着していると思う。
不思議なことであるが、この3rd stage の彼女はどんどん若返っているかのように見えることだ。年齢は1st stage から約10年を経ている訳であるが、それとは逆行するかのように、彼女はまるで高校生に戻ったかのように見える。私は不思議に思える。口を隠すことで若返り歌の純度はますます純粋に近づいているかのように見える。
この3rd stageの菅野恵の新しいスタイルは、彼女が初めてであり、彼女にしか出来ないスタイルであると言っても過言ではないと思う。
そう思うのは私だけであろうか?
偶然私のプレーリストに入って来た彼女だが、福島を中心に活動しているみたいであるが、もう彼女は全国的にメジャーの道が拓けているのではないかと思う。
いや、この菅野恵は全国版のTV等で登場することなく、今のスタイルでyoutube に新しいスタイルを導入すると共に、その口がマイクで隠す、息遣いまでが伝わってくるスタイルのままの方が良いのかもしれない。
彼女はどう思っているのであろうか?
3日前に配信された、中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト 」をあなたにお届けしたい。
旅はまだ終わらない。今後の菅野恵の活躍に注目したい。
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