翻訳家になりたいという声はよく耳にしますが、現状でも仕事はなくなってはいません。
クラウドソーシングには必ず翻訳の仕事があるのがお分かりになると思います。
翻訳は、英文和訳とは違います。
高校生までの英語は、逐語的に訳していきますが、翻訳とは全く別物と言っても過言ではないかもしれません。
英文解釈から一歩進んで、英語と日本語の構造の違いを理解し訳ことが必要になってくると思います。
まずこの1冊を取り上げたいと思います。
それは、「翻訳英文法」という本です。著者の安西徹雄氏は、上智大学の先生だった方です。
この本が出版されると、似たような本が多く出版されるようになった翻訳界の第1人者と言っても過言ではないでしょう。
翻訳という仕事を愛すること。
すべてはそこから始まり、そこに終わる。
それは決局、もっと大きな愛に根ざしたものだろう。
言葉への愛である。
言葉を愛することである。
それがアルファーで、それがオメガだ。
1982年の初版を読んで、翻訳をするきっかけになった本の改訂版です。
本文より
初心者向けとのコメントもありますが、十分今でも色あせない内容の1冊だと思います。
私は高校生に英語を教えていた頃に、難解大学の2次試験の対策にもこの本を利用しました。
東大級の難関大学の2次試験の英文和訳にも使えると思います。
若かりし私はこれを読んで、「英語青年」の和訳にチャレンジしたものです。
当時の博士後期課程の試験にももちろん役立ってくれました。
私の英語の根幹をゆすぶった本です。新装版も字が大きくて読みやすく、再び買ってしまいました。
ちなみに新書版「英文読解術」もありますが、内容は全然違っていました。
英語の専門家には必読の本の1冊だと思います。
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