昔はよく釣りに行ったものだ。
海と川の境目の河口が釣り場である。
川はやぶが多く、釣りに行くときはある程度夏でも長袖、長ズボンで用心していた。
ある日のこと、足の太ももにほくろができているのに気付いた。
大きさは、2~3ミリ位。大して気にはならなかった。
しかし、2.3日後、そのほくろは大きくなっていくのが分かった。
なぜ、ほくろが大きくなるのだろう?
1週間位してますます大きくなり、7~8ミリ位になった時、さすがにおかしいと思ったが、お酒を飲んで身体に麻酔をかけて、そのほくろを手で思い切り引きちぎった。
何と少し血が出ていたが、きれいに取れてよかったと思った。
ほくろは手でちぎって取っても、またできるのではないかと心配したが、とりあえずほくろがなくなり、ほっとした。
そのほくろを手のひらに乗せてしげしげと見た所、何とそのほくろに足が出てきて動きだしたのだ。
一体何が起こったのか分からなかった。そのほくろは生き物だったのだ。
思い切ってそのほくろを手でつぶした所、そのほくろから血が出てきたのだ。
急いでネットで検索した。
キーワードは、ほくろ、動く。
これでヒットするとは思っていなかったが、そのほくろの正体が分かった。
マダニだった。ダニの一種らしいが有害な性質を持っているらしい。
6月3日のニュースで、千葉県でマダニの感染症が確認されたことを知った。関東地方で発見されるのは初めてらしい。
何と、致死率は6~30%と書かれていた。
私は、病院にも行くことなく自力でちぎったのであるが、それは危険な行為らしい。必ず皮膚科で取ってもらわなければならないらしい。
私には抗体があったのかは分からないが、その後何事もない。
有効なワクチンはないそうだ。
来週は、コロナのワクチンを受けに行くが、致死率6~30%のマダニに勝ったので大丈夫だと思う。
2023年7月14日(現状)
マダニ媒介感染症が日本で過去最悪のペースで増加していることが明らかになりました。感染症法で「4類」に分類され、医師には診断の報告が義務付けられています。国立感染症研究所が都道府県の患者数を記録しており、今年の26週目で患者数は243人に達しました。
この増加の背景には、地球温暖化が関与しています。鹿やイノシシがマダニを運ぶ役割を果たす動物の分布が拡大し、野生動物が活発になる季節に警戒が必要です。
具体的な患者数の傾向を見ると、日本紅斑熱が144人、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が83人で、これら2つの病気が全体の9割を占めています。一方、ライム病は6人、回帰熱は10人です。
都道府県別の患者数を見ると、日本紅斑熱では広島が最も多くの30人で、それに続いて三重が17人、熊本が10人、和歌山が9人となっています。SFTSでは山口と宮崎がそれぞれ10人で最多であり、長崎が9人、高知と大分が各7人と、西日本に患者数が集中しています。一方、ライム病と回帰熱は北海道が最も多く、それぞれ3人と10人で全国の大半を占めています。
感染研によると、13年以降、これら6種の病気の患者数は増加傾向にあります。過去最多だった21年には633人の患者が確認され、22年には617人となりました。特に日本紅斑熱とSFTSの患者数の増加が顕著で、全体の患者数を押し上げています。一方、ライム病と回帰熱は年間を通じて10~20人の範囲で推移しています。ダニ媒介脳炎と野兎病については、それぞれ18年と15年以降、患者は確認されていません。
近年、新たなマダニ媒介感染症も出現しています。20年には北海道で「エゾウイルス」という病気が7人に感染し、22年には茨城で「オズウイルス」という病気に感染した70代の女性が死亡しました。さらに、確認されていないマダニ感染症が10種類以上存在するとされています。
環境省の鳥獣保護管理室は、地球温暖化による積雪の減少に伴い、マダニを運ぶ鹿やイノシシの生息域が広がっていることが増加の要因である可能性を指摘しています。また、耕作放棄地の増加により、マダニが人間の生活域にも近づいていると懸念されています。環境省は感染対策の徹底を求めています。
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