男なら年をとるにつれて誰もがかかる病気がある。それは病気とは言えないかもしれないのであるが、男独自の病気であろう。
前立線肥大症である。
前立線肥大症とは?
前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia, BPH)は、男性の前立腺が非がん性で増大する状態を指す医学的な用語です。前立腺は、男性の生殖器の一部であり、尿道の周りに位置しています。年齢とともに、一部の男性では前立腺が大きくなり、尿路の通り道を圧迫することがあります。
前立腺肥大症は一般的な状態であり、多くの男性が年を取るにつれて発症する可能性があります。具体的な原因ははっきりとはわかっていませんが、年齢とともに男性ホルモンのバランスの変化や遺伝的な要因が関与していると考えられています。
症状は個人によって異なる場合がありますが、一般的な症状には以下のものがあります:
- 尿の勢いが弱くなる
- 尿の出始めに遅れや困難が生じる
- 頻尿や夜間頻尿が増える
- 排尿時の痛みや刺激感がある
- 尿漏れや残尿感がある
前立腺肥大症は通常、悪性腫瘍(前立腺がん)とは異なり、がんではありません。しかし、症状が進行すると、日常生活や尿路の健康に影響を与える可能性があります。診断は、症状の詳細な評価と体格検査、および尿流動力学検査などの検査を含む場合があります。
治療法は症状の程度によって異なりますが、軽度の場合は定期的なモニタリングが行われる場合もあります。症状が重度で日常生活に影響を与える場合は、薬物療法、ミノペクトミー(経尿道的前立腺切除術)、またはホルモン療法、レーザー治療、前立腺動脈塞栓術などの手術的な処置が検討される場合もあります。
宮崎での手術はどこがあるのか?
前立線肥大症が進み、PSAの値(標準4)の値が増えてくるとがんの疑いが出てくるので生検を進められると思う。
私は、PSAが7以上になり、宮崎市の潤和会病院を勧められ受診することになった。
担当医は月野先生であった。初診で診察室に入り、月野先生から出た言葉には驚きを隠せない。
「生検の手術は、この日になりそうですがいいですか?」
何の検査もなく、生検の手術はその場で決められてしまった。
流石にこれはおかしいのではないかと思い、その日の検査は1万円位かかったのであるが、蓑田泌尿器科からの紹介であったのだが、そのことを蓑田先生に話すと、PSAの値が高いからもうそれだけで手術が決められたのだろうと言われた。
潤和会では、検査の結果がよかったら手術は行うのですか?と看護師に聞いた所、検査の結果にかかわらず手術は行うと言われこれにもびっくりしたのであるが、蓑田先生に潤和会では生検を受けたくありませんと伝えた所、生検拒否ですねと言われこれにもびっくりした。潤和会で前立線肥大の手術の後は、野崎東病院での前立線肥大の切除手術という流れが出来上がっていると感じた。
潤和会の生検を拒否した私は、宮崎大学病院に紹介状を書いてもらい、宮大病院での検査を行い、MRIもとった後で宮大病院の先生は、「多分癌ではないと思う。癌の人は前立線が真っ黒になる。しかし君の前立線には黒い所はないので癌の可能性は少ないと思うが念のために生検を行いましょう」と言われ、私は納得して生検を受けることになった。
潤和会では2泊3日の予定であったが、宮大病院では日帰り(午前中から午後5時位)までの生検で済んだ。
生検の結果は異常なし。癌は見つけられることはなかった。
結果を聞いた時に安心したが、前立線肥大の手術のことを聞いてみた。
「宮崎では、野崎東か延岡の小川クリニックかの2択でしょう。宮崎市なら野崎東でしょうね」と言われまたしても野崎東が選択肢の中に出てきたのである。
実は私は、膀胱結石ですぎえクリニックから、何も希望も聞かれないまま野崎東に紹介され手術を受けた訳であるが、その野崎東の対応の悪さは我慢できないものであった。
膀胱結石の手術中、医師や看護師は私が麻酔で聞いていないだろうと思ったのであろう。医師は別の病院に転院する話は許せるとしても、障害を持った私のことを茶化していうのが聞こえたのである。
「この人精神障害者らしいわよ。」などなど。
手術は無事に終わり5日間の入院であったが不快な思いを更に味合うことになる。麻酔医、看護師と話の内容が一致せずに嫌な思いをしたのである。
「もしも大便がしたくなったらどうするのですか?」
恥ずかしい質問だが、麻酔医は翌日から動けるといい、ある看護師は便器を持ってくると言ったり、おむつにしても良かったのであろうが、どうでもよいと思われる対応には不快感しか残らなかったのだった。
すぎえクリニックに再び通うことになるのだが、この病院も最悪だった。泌尿器科内科なので内科の検査もあり、月5千円以上かかり無駄な診療・検査が多いと感じた。骨の強度を図る検査は1万円位もとられ、何かと検査を行い無駄な検査はしてもらいたくはなかった。
そのため近くの蓑田泌尿器科に事情を話し、病院を変えることにした。
蓑田先生はお年を召されているとは言え、事情を組んで診察してもらうことになる。
はじめはエコ-や膀胱の中の残尿量などの検査もあり、安くで良心的な感じがしていたが、大きな間違いだった。
機械的にナフトピジルを出し、4ヶ月に一度採血するだけの先生だった。
潤和会の生検を拒否したので気に触ったのかもしれない。PSAの値が10近くになった時、宮大病院で進められた、野崎東か小川クリニックかで手術の提案があった。
私はあの野崎東はかんべんして欲しかったので、小川クリニックに行こうと考えて悩んでいた。
小川クリニックは40代の時、延岡に住んでいた時、尿路血石で診察を受けた経験があったのが、何せ延岡は遠い。
選択権は2つしかない。野崎東と小川クリニック。
小川クリニックに紹介状を書いて貰おうと思った時、ふとある病院が頭によぎった。
宮崎県立病院である。
県病院のHPでは前立線肥大の手術も行っていることが分かり、県病院に紹介状を書いてくれませんかと蓑田先生に頼んだ。意外そうな感じを受けたが拒否されることはなかった。
県病院の堀先生が言われたことは、宮大病院と県病院の系列の違いであった。宮大病院のグループと九州大学のグループがあり、県病院は九州大学の方に属しているため、宮大が県病院を勧めるはずはないと。
流石にこれにも驚いたのであるが、宮崎の人はもう機会的に、前立線肥大の手術は、宮崎市なら野崎東しかないと思っていると思う。
県病院もその選択肢に入るというわけである。
県病院の堀先生は、手術をしても再発のおそれがあるので薬で前立線を小さくして、尿の出も良くなるか薬で試してみましょう。半年位かかりますが」と言われ蓑田先生の処方は止めて新たな治療が始まった。
堀先生が気になることを言った。「かかりつけの内科はありますか?」私はかかりつけの内科はなかったが、どうして蓑田先生の所に薬を取りに行かせないだろうと思ったのである。
私が昔行ったことのある内科に行ったが、そんのような薬は電子カルテにはヒットしないので処方出来ないと言われてしまった。
そこで、県病院に電話して事情を話し、蓑田病院の紹介状を書いてもらい(750円)蓑田病院に今日行って来たという訳である。
蓑田病院の待合室には大きな時計があり、そこには九州大学医学部と刻まれていた。
蓑田先生が県病院の存在を知らないはずはない。何せ母校なのだから。それを知っていて、前立線肥大の手術は野崎東か小川クリニックかの2択ではなく、なぜ県病院のことを隠したのかはわからない。
しかし、県病院の堀先生が、薬の処方を蓑田ではなく、内科にこだわったのかも釈然としないのであるが、堀先生は蓑田には行かせたくはなかったのではないかと思う。
今日の蓑田での診察の時に、県病院からの診察の結果がありそこには驚くべきことが記載されていた。
「この患者は前立線肥大の手術を希望していない」と書かれ、あたかも私が手術を断ったように書かれていた。
私はそんなことは言っていないと、蓑田先生に言ったが、蓑田先生は、「ほらここに書かれていますよ」とあざ笑うかのように私に言ったのである。
私はそんなことは言っていないと断固として譲らなかったが、もしかしたら堀先生は蓑田先生の所には行かせたくはなかったのかもしれないと思う。
九大のご出身なのに、なぜ県病院を進めなかかったのか?
これも大きな謎である。
まとめ
宮崎の前立線肥大の手術は、宮崎県病院、野崎東病院、そして延岡の小川クリニックである。癌の場合は、もちろん宮大病院での手術も可能である。
宮崎市に住んでいると、野崎東しかないかのような感じがするが大きな間違いと知らされた。
宮崎という病院に恵まれていない所は、少しでも多くの、立派な施設の手術が出来る所があることを知って欲しい。
蓑田先生の行為は決して許されるものではないことを付け加えておく。
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