1942年5月29日、一人の歌人がひっそりとこの世を去りました。与謝野晶子(よさの・あきこ)、享年63歳。その生涯は、封建的な価値観が色濃く残る明治から、激動の昭和戦前期までをまるごと生き抜いたドラマそのものでした。短歌の世界で「情熱の人」として知られる晶子は、単なるロマンティシストではありません。反戦詩「君死にたまふことなかれ」を世に問い、女性の自立と教育を訴え、11人の子を育てながら生涯にわたって筆を置かなかった——その強靭な精神は、現代を生きる私たちにも深く語りかけてきます。
与謝野晶子 命日
広告